荏胡麻/エゴマ

荏胡麻/エゴマの概要

エゴマは国内で縄文時代から既に食べられており、油脂としては平安時代以降に使われていたものと推測されています。江戸時代の頃には菜種油にその座を奪われたものの、近年では健康の観点から注目を浴びています。荏胡麻は中国やインドが原産地と言われており、シソ科シソ属に分類されます。荏胡麻が栄養価の高い食品として注目されているのはエイコサペンタエン酸(EPA/IPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)などを生成するα-リノレン酸、そしてマンガンやカルシウムなどを含有するためです。

エゴマ/期待される効能・効果

荏胡麻はアレルギーを抑えたり、脳の働きを保つのを改善したり、骨を強めたりする働きがあるとされます。また、貧血や味覚の働きを保つのを改善したり、細胞の老化や血栓の発生を防ぐ作用なども荏胡麻にあると言われています。えごまに含有される成分では食物繊維をはじめ、α-リノレン酸やマンガン、カルシウム、βカロテンなどがあります。食物繊維は癌や糖尿病、動脈硬化を予防する働きがあると言われていますが、これは腸管で有害物質や老廃物、糖質、コレステロールの吸収を阻害し、その排泄を促進させる働きがあると考えられているためです。また、腸内に存在する善玉菌の増殖を活発化させ、排便量の増加を促進させて整腸作用を示すと言われています。α-リノレン酸は必須脂肪酸の一種であり、体内でエイコサペンタエン酸(EPA/IPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)に転換されます。前者は血栓が発生するのを抑制する作用があると考えられており、後者はコレステロールを減少させ、脳の働きを向上させる作用があると言われています。マンガンやカルシウムは骨の形成に必要な成分です。また、カルシウムはイライラ感を解消するのにも有用とされています。βカロテンは体内で必要とされる分だけビタミンAに転換されます。この成分は抗酸化物質であることから、活性酸素を抑え、癌の予防に役立つと言われています。