胡頽子/グミの概要
落葉小高木、落葉低木、常緑低木の三種類に胡頽子属は大別されます。数十種の品種が確認されており、国内でも自生しています。日本全国に見られる品種は「あきグミ」で、本州では「なつグミ」が見られます。原産地は東南アジアです。仲間となる品種ではアキやナツの他、トウやナワシロがあります。アキ胡頽子は丸くなった実を持ち、日本では沖縄以外で見られます。完熟期は秋から初冬で、落葉性となります。ナツ胡頽子は広楕円形をした実を持ち、垂れ下がった花を春頃に開花させます。完熟期は春の終わりから夏の初めで、落葉低木となります。トウ胡頽子の変種であるダイオウグミは大形の実を持ち、濃厚な甘味と軽度な渋みが特徴です。ナワシログミの完熟期は夏の初めで、開花期は前の年の秋となります。長楕円形をした実を持つ常緑低木となります。
グミ/期待される効能・効果
免疫力亢進、視力改善、癌抑制の作用があるとされます。また、皮膚や粘膜を守ったり、細胞の老化を防ぐ働きもあると考えられています。その他、動脈硬化の予防にも有用とされています。含有される成分では食物繊維やアントシアニンが知られています。食物繊維は消化酵素で分解不能な多糖類で構成されます。ヘミセルロースやセルロールがこれに当たり、コレステロールや糖質、有害物質などが体内へ取り込まれるのを阻害し、その排泄を促進させると言われています。このため、動脈硬化や糖尿病、癌に有用とされます。また、腸内の悪玉菌の中には有害物質を生成するものもありますが、多糖類は善玉菌の機能を活発化させることからこれを抑制すると考えられています。更に、腸内菌によって腸管運動を促されることから、排便もスムーズになると言われています。