干柿/ホシガキ

干柿/ホシガキの概要

ホシガキの食用は平安時代の文献にも見られ、昔から乾果として大切な位置にありました。干し柿(ホシガキ)の種類としては、あんぽ、串、巻、ころ、吊るし柿があります。あんぽ柿は、天干柿に因んでおり、白粉が表層に見られないのが特徴です。強い甘味があり、水分が半乾燥状態のため、あまりありません。串柿は、竹串を刺して乾燥させたものです。巻柿はぐるぐるに縄を用いて巻いたもので、わらで幾つかくるみます。その際、種を除去します。ころ柿は、乾燥の程度があんぽ柿より強く、白粉が表層に見られます。数日、樽内にワラをしいて寝かせます。吊るし柿は糸若しくは縄などを用いて乾燥させたものです。

ホシガキ/期待される効能・効果

干柿には、抗菌や殺菌の働き、美肌効果、便秘改善などの作用があると言われています。また、癌の発生や細胞の老化を防ぐ働きもあるとされます。その他、高血圧や動脈硬化の予防にも干柿が役立つと考えられています。含有される干柿の成分では、カロテノイドやカテキン、βカロテン、ビタミンC、カリウム、マンガン、銅などがあります。カロテノイドは癌や動脈硬化を防ぐ働きがあると言われており、活性酸素を除去し、高い抗酸化作用があると考えられています。色素成分であり、オレンジ色をしています。カテキンは脂質の酸化を防ぐ他、血糖値が上がってしまうのを抑える働きもあると言われています。また、癌や動脈硬化を防ぐ作用や脂質の酸化を防ぐ働きがあるとされます。いわゆるポリフェノールの仲間です。