キワノの概要
キワノは昭和の初め頃に観賞用として日本へ伝わったと言われています。原産地はアフリカ熱帯地方と考えられており、現在はニュージーランドやカリフォルニアがキワノの産地となっています。キワノは蔓性一年生草本であり、原種は赤い果肉を有し、苦味が感じられることから食用には適さないとされます。この原種は1931年に日本へ輸入された経緯があり、当時は観賞用が中心でした。円筒状の突起が果実の表面に見られ、長楕円形をしています。ゼリー状の果肉は緑色をしており、爽快な酸味がある一方、苦味は感じられません。日本の市場へ流通しているものはほとんどニュージーランド産のキワノとなります。風味は爽やかで、ゼリー状の食感が楽しめます。アイスクリームやサラダ、ジュースなどに添えられることもあります。種は直接食べることもできます。きわのは別名でツノメロン、ツノニガウリ、ツノウリとも呼ばれており、尖った棘が分厚い皮に見られ、この形態から角メロンと呼ばれるようになった経緯があります。果肉内には白っぽい種子がゴマ状に入っており、キュウリのような芳香性と独特の酸味が特徴です。
きわの/期待される効能・効果
高血圧や動脈硬化、糖尿病の予防にきわのが有用とされます。また、癌の発生を抑えたり、味覚の働きを保つことを改善する作用があるとされます。含有される成分には、食物繊維をはじめ、カリウムやマグネシウム、亜鉛、ビタミンC・Eなどがあります。カリウムは、高血圧の予防に有用とされます。マグネシウムは、筋肉収縮を調整する作用があるとされます。食物繊維は腸内環境を改善させ、排便を促すと言われています。