メロン

メロンの概要

北アフリカに野生種が見られますが、東アフリカの原生種がヨーロッパへ拡大していったのではないかと指摘されています。様々な説が存在しているため、原産地は特定されていません。しかし、祖先種の植栽は古代ローマ時代に行われていたと推測されています。中央アジアに伝播したものが更に分化し、このうち中国に伝わったものがマクワウリと呼ばれるようになって、ヨーロッパに拡大していったものが西洋メロンと呼ばれるようになったものと考えられています。日本ではめろんの種子が弥生時代の遺跡から発見されており、明治時代以降に西洋メロンの栽培が始まったと言われています。栄養学の観点からは果物として取り扱われていますが、園芸では野菜に属します。分類すると、温室、露地、ハウスがあります。温室メロンではアールスフェボリットが広く知られており、果皮に網目があります。ムスク(麝香・じゃこう)様の芳香を放つため、マスクメロンとも言われており、水分及び温度を調節しながら栽培されています。また、国内ではハネデューが温室栽培されていますが、海外では露地栽培されています。この品種は網目がありません。露地では、プリンスメロンが知られており、こちらはヨーロッパ品種とマクワウリの雑種となります。ハウスではホームランスターやアムス、夕張メロンなどが知られています。いずれも日本で交配と育成が行われたものであり、もともとアールスフェボリットをハウスで栽培可能にするために改良された品種です。

メロン/期待される効能・効果

細胞の老化や血栓の防止作用、疲労回復、抗癌作用などがあると言われています。また、糖尿病や動脈硬化、高血圧の予防にも役立つと考えられています。含有される成分では食物繊維やギャバ、イノシトール、アデニシン、β-カロテン、クエン酸などがあります。食物繊維は老廃物質やコレステロール、糖質など腸管での吸収を阻害し、その排泄を促進させる働きがあると言われています。このため、癌の発生を抑制したり、血糖値の急上昇を抑制する作用があると考えられています。ギャバは、γ-アミノ酪酸のことを指していて、コレステロールを下げたり、血圧上昇の抑制、神経伝達物質を活性化させる働きがあると考えられています。このため、脳血流を改善したり、老人性認知症の予防に有用ではないかと言われています。イノシトールは、肝臓での脂肪蓄積を防ぎ、その代謝を促す働きがあるとされます。このため、コレステロールを下げ、肝機能を高める作用があると考えられています。アデニシンは、血小板凝集を抑制する作用があるとされているため、血栓の防止に有用と考えられています。β-カロテンは体内で必要量だけビタミンAに転換される成分であり、抗癌作用に注目されています。クエン酸は筋肉中に存在する疲労物質である乳酸を分解する働きがあります。また、食欲を高める作用もあると言われています。