桃/モモ

桃/モモの概要

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桃は不老不死の果樹として珍重している中国が原産地となります。日本では古事記にも記録されており、古くは紀元前二世紀頃の弥生時代から食されていたものと考えられています。桃源郷の語源になっています。日本でも野生種の桃が在来種として見られますが、大陸から伝わったとされる説が有力になっています。また、国内での桃の栽培化は大陸文化が伝わると共に開始されたのではないかと推測されています。仲間となるももの種類では白肉モモと黄肉ももがあります。前者はゆうぞらやあかつき、清水、ちよひめ、日川白鳳、川中島などが知られています。名前の通り、白色の果肉を持ち、多汁で柔らかくなっています。加工品に使われることもありますが、多くは生で食されます。後者はそのほとんどが加工品として使われます。ジャムや缶詰、シロップなどが該当しますが、生で食される黄金モモなども見られます。肉質は弾力性があり、黄橙色の色調となります。尚、英名のピーチはペルシアが語源とされます。

モモ/期待される効能・効果

抗菌及び殺菌、抗癌作用、そして疲労回復や便秘改善、細胞の老化を防ぐ働きなどがあると言われています。また、生活習慣病である高血圧や動脈硬化、糖尿病の予防にもモモが役立つとされます。ももに含有される成分では、食物繊維やクエン酸、イノシトール、タンニン、カテキンなどがあります。食物繊維は腸内の善玉菌を活発化させ、整腸作用があると言われています。クエン酸は筋肉内に存在する乳酸を分解する働きがあると言われており、疲労回復に有用と考えられています。乳酸はいわゆる疲労物質のことを意味します。イノシトールは脂肪代謝を促し、コレステロールを下げると言われている水溶性ビタミンです。肝臓へ脂肪が蓄積してしまうのを防ぎ、肝機能を高める作用があると考えられています。タンニンは抗酸化物質であり、ポリフェノールの仲間となります。癌を防いだり、殺菌の働きがあると言われています。カテキンは血糖値や血圧が高くなってしまうのを抑えたり、抗酸化作用があると言われています。癌や糖尿病、老化、高血圧、動脈硬化を予防するのに役立つと考えられています。