パッションフルーツ

パッションフルーツの概要

パッションフルーツは時計の文字盤に見立てて日本では果物時計草(クダモノトケイソウ)とも呼ばれていますが、欧州ではおしべの形状を十字架に見立ててパッションフルーツと呼んでいます。原産地は南米ペルーやブラジルと言われており、日本へは明治時代以降に渡来したものと考えられています。熱帯果実ですが、日本ではハウス栽培が沖縄などの亜熱帯地域で行われています。仲間となる種類ではパープル・バナナ・イエローパッションフルーツ、グラナディヤがあります。パープルパッションフルーツは生で食され、バランスのとれた甘味と酸味があります。汁が多く、球形の果実を持っており、市場へ出回っている品種の多くはこれに該当します。グラナディヤは種子も食され、強い甘味とほどよい酸味が特徴です。果実の形状は卵形となります。バナナぱっしょんふるーつは甘味と共に酸味も強く、果実は卵形で細長くなっています。イエローぱっしょんふるーつは加工品として使われる傾向にあり、酸味が強くなっています。果実の形状は丸くなっています。

ぱっしょんふるーつ/期待される効能・効果

貧血や視力を保つのを改善させる働きがあるとされます。また、粘膜や皮膚を守る働きや、癌の抑制、消化を促す作用があると言われています。更に高血圧や動脈硬化の予防にもぱっしょんふるーつが有用とされています。含有される成分では、食物繊維(果汁にはありません。)やプロテアーゼなどがあります。食物繊維はコレステロール値を落とす働きがあると言われており、これは胆汁酸生成及びその分泌を促す作用があると考えられていることに由来します。また、老廃物やコレステロール、糖質が体内へ取り込まれるのを邪魔するため、癌や動脈硬化、糖尿病の予防に有用とされます。更に腸内の善玉菌を増殖させる働きがあることから、排便の量を増加させると言われています。プロテアーゼにも腸内環境を調整する作用があるとされていて、蛋白質や老廃物を分解し、延いては消化を促すことで胃腸へかかる負荷を緩和させる効果があると考えられています。