ピスタチオ

ピスタチオの概要

ピスタチオは、日本へは十九世紀の初め頃に渡来してきましたが、気候や風土との相性が悪く、栽培化されなかったと言われています。もともとは地中海沿岸であるシリア、トルコといった地域やアジアの西側がピスタチオの原産地と言われており、ローマへは紀元前に伝播していたものと考えられています。その後、ヨーロッパを経てアメリカやアジアの各地域に普及していったものと推測されています。ピスタチオはウルシ科ピスタキア属に分類され、別名ではピスタシオやピスターシュと呼ばれることもあります。

ピスタチオ/期待される効能・効果

疲労を回復させたり、貧血や便秘の改善にぴすたちおが役立つと言われています。また、細胞の老化を防いだり、骨を強くする働きがあると考えられています。更に高血圧や動脈硬化の予防にもぴすたちおが有用とされます。ぴすたちおに含有される成分には、リノール酸やオレイン酸をはじめ、カリウムやビタミンB1、鉄、ビタミンE・Kなどがあります。リノール酸は過剰摂取によって癌や血栓の発生が懸念される一方で、適切な量であればコレステロールを減少させる作用から動脈硬化の予防に期待されます。当該成分は、必須脂肪酸の一種となります。オレイン酸は善玉と言われているHDLコレステロールを増加させる一方で、悪玉と位置づけられているLDLコレステロールを低下させる働きがあると考えられています。このため、動脈硬化の予防に役立つとされます。一価不飽和脂肪酸であり、n-9系に属します。カリウムは体内の余分なナトリウムを体外へ排泄するのを促進させる働きがあると考えられており、高血圧の予防に有用とされます。ビタミンB1は糖質のエネルギー転換に欠かせない成分であり、疲労の回復に役立つとされます。