李/プラム/スモモ

スモモ・プラムの概要

スモモは日本書紀や万葉集にも記載されており、日本へは中国から八世紀頃に渡来したものと考えられています。アメリカに伝わったのは明治時代以降のことで、その後李の品種改良が行われ日本へプラムという名称で逆輸入されています。中国が李の原産地であり、国内の産地は山梨県や和歌山県となっています。仲間となる李の品種では、大石早生(おおいしわせ)、ソルダム、サンタローザ、太陽などがあります。大石早生は一番多く流通していると言われている品種であり、甘味はあまり感じられません。酸味も中ぐらいですが、汁が多く柔軟性のある黄色い果実が特徴です。ソルダムは弾力性のある果肉を持ち、酸味もあまり感じられません。しかし、甘味は強く、鮮紅色の果肉を持ちます。サンタローザは、いわゆる「ぷらむ」のことで、日本からアメリカへ伝わった後品種改良されたものが、日本へ逆移入した品種です。旨みがあり、芳香性も高くなっています。黄色い果肉を持ち、鮮紅色の果皮が特徴です。太陽は、晩生品種であり、李の中でも一番大きいとされます。

スモモ・プラム/期待される効能・効果

高血圧や動脈硬化、血栓などの予防に李が有用とされます。また、細胞の老化を防いだり、利尿や疲労回復を促す働きがあるとされます。更に、癌の発生を抑えたり、皮膚の働きを保つのを改善させたりする作用もあると言われています。含有される成分には、食物繊維やフラボノイド、リンゴ酸、葉酸、カリウムなどがあります。食物繊維は、有害物質やコレステロール、糖質などの排泄を促進させることから、癌や動脈硬化、糖尿病などの予防に有用とされます。また、腸内で善玉菌の増殖を活発化させるため、排便を促し、整腸作用を示すと言われています。フラボノイドはポリフェノールの仲間であり、色素成分となります。また、抗酸化物質であるため、老化や癌の発生を予防すると言われています。更に動脈硬化や脳卒中、高血圧など生活習慣病の予防にも有用とされます。その他、利尿の働きもあると考えられています。リンゴ酸は疲労回復を促進させる働きがあると言われています。葉酸は妊娠や授乳の際に必要不可欠な成分であり、蛋白質などの合成に関与しています。カリウムには利尿作用があるとされます。