レーズンの概要
砂漠地帯を拠点として移動している人々にとっては野菜がどうしても不足してしまいます。そんな環境下において利用されてきた経緯があり、栄養補給源として大切な食物でもあったそうです。主に中近東などで古くから作られ、野菜の代替用として食用にされていました。現在、レーズンを戻してサラダに添加したり、お菓子やワインのお摘みといった様々な利用形態があります。仲間となる種類では、トムソンシードレスやグリーンレーズン、カレンズ、サルタナ、枝つきレーズンなどがあります。トムソンシードレスは専らレーズン用の種であり、アメリカ産となります。グリーンれーずんは、その色調が淡緑色になっていることから青れーずんとも呼ばれています。カレンズは他の種類に比すると小粒です。サルタナは専られーずん用に用いられる種で、オーストラリア産となります。枝つきれーずんは、その名称の通り枝がついてます。いずれも糖質が八割程度含有されているため、エネルギー源としてはフルーツの中でも高い評価があります。また、ブドウ糖の形で含まれているため、吸収速度も速く、素早くエネルギーに転換される特徴があります。尚、れーずんは干し葡萄(ほしぶどう)のことを言います。
れーずん/期待される効能・効果
美しい肌を形成したり、便秘や貧血を改善する働きがあると言われています。また、癌の発生を抑えたり、細胞の老化及び血栓防止にも有用とされます。その他、生活習慣病である動脈硬化の予防にも役立つとされます。含有される成分では、エネルギー源となるブドウ糖の他、カルシウムやカリウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アントシアニンなどがあります。他の生果と比較すると鉄や銅、カリウム、リン、カルシウムなどのミネラルの含有量は非常に多くなっています。特に赤血球の産生に関わる銅や鉄の含有量が多いため、貧血を予防するのに有用です。また、美しい肌を保つのに必要な成分でもあります。亜鉛やマンガンなどは骨の形成に必要な成分です。アントシアニンは色素成分であり、視力を改善するのに役立つとされ、また血栓の予防にも有用とされています。その他、血糖値が高くなってしまうのを抑える働きから糖尿病の予防に役立つとされ、更に癌の発生を抑える働きなどもあるとされます。