檸檬/レモン

檸檬/レモンの概要

レモンはインドのヒマラヤ山麓が原産地と言われており、日本の広島へ明治時代以降に渡来したと言われています。ビタミンCにはコレステロールの溶解作用があるとされますが、檸檬にはこの栄養素が豊富に含まれています。また、壊血病を防止する働きがあることで知られていますが、かつて大航海時代においてこの病気を防ぐのに重宝された経緯があります。現在、カリフォルニアやフロリダなどで栽培されていますが、これは大航海時代以降に檸檬の木がヨーロッパからアメリカへ持ち込まれたためです。仲間となる檸檬の種類では、リスボンやユーレカ、ビラフランカなどがあります。リスボンは国内の大半を占める栽培品種ですが、もともとの原産地はポルトガルとなります。寒さへの耐性があり、カリフォルニアでは品種の主軸になっています。ユーレカはカリフォルニアで栽培されており、アメリカ原産となります。他にもスペインやイタリアなどで栽培されており、トゲがあまり枝に見られません。ビラフランカは広島県の大長檸檬として知られており、シチリア島のある地中海が原産地となります。あまり栽培されていない品種です。

レモン/期待される効能・効果

血栓やアレルギー抑えたり、心身のリラックス、美肌を促すといった働きがあると言われています。また、免疫力を高めたり、癌の発生を抑制する作用があるとされます。その他、動脈硬化の予防にもれもんが有用とされます。レモンに含有される成分では、ビタミンCをはじめ食物繊維やクエン酸、テルペン、ルチン、ルテオリンなどがあります。ビタミンCはウイルスに対する耐性を上昇させる効能があるため、感染症をはじめとする風邪などの予防に役立つと言われています。また、コラーゲンの合成にも関与しているため、美しい肌を形成する上で有用とされます。クエン酸は乳酸の分解を促すため、疲労物質が筋肉中へ溜まってしまうのを防ぎ、疲労回復につながるとされます。テルペンは興奮した神経を鎮静する効能があるとされ、ストレス解消に有用と考えられています。自律神経の調節作用があり、いわゆる芳香成分です。ルチンはポリフェノールの仲間であり、フラボノイド系に属します。血行を促し、癌や高血圧、動脈硬化の予防に有用とされます。また、コラーゲンの合成を促したり、毛細血管を強化したりする働きもあると考えられています。ルテオリンは抗酸化物質であり、ポリフェノールの仲間となります。活性酸素を取り除き、免疫力を高める効果があるとされます。更にアレルギーを引き起こす原因とされている酵素作用を邪魔するため、アレルギー症状の改善に役立つと言われています。