龍眼/リュウガンの概要
龍眼はインドや中国が原産地と言われており、国内では九州の南側や沖縄県などで栽培されています。リュウガンの仲間となる種類では、ランブータンやライチーがあります。ハワイや、カリフォルニアなどでもリュウガンが生産されていますが、亜熱帯及び熱帯のアジア地域でも栽培されており、特に中国での生産量が非常に多いとされます。龍眼はゼリー状の果肉を持っており、その色調は半透明になっています。内部に種が入っており、その大きさと黒っぽい色からこの名称がついたと言われています。ブドウの房と良く似た実り方をする果実が特徴で、その形状は丸く径は数センチ程度となります。木は非常に大きく、十メートルを超えるものもあります。果肉の味は非常にジューシーで、甘さの質が良いと言われています。リュウガン肉は、この果肉を半分乾燥させたものを言い、リュウガン乾は果皮も含めて乾燥させたものを指します。いずれも漢方や薬膳、或いは滋養強壮剤として利用されており、高い評価を得ています。
龍眼/期待される効能・効果
動脈硬化や高血圧、糖尿病の予防に龍眼が有用とされます。また、便秘や貧血を改善したり、疲労回復の作用があるとされます。その他、脳の働きを保つのを改善させる働きもあると言われています。りゅうがんに含有される成分では食物繊維やコリン、ナイアシン、ビタミンB2、カリウムなどがあります。食物繊維は癌の予防や糖尿病、動脈硬化を防ぐのに有用とされていますが、これは老廃物や有害物質、糖質、コレステロールなどが腸管から吸収されてしまうのを阻害し、その排泄を促す作用があると言われているためです。また、排便量を増加させ、腸内善玉菌が増えるのを活発化させる働きもあるとされ、整腸作用があると考えられています。コリンは神経伝達物質の前駆体となるもので、脳の働きを維持する作用を改善させる効果があるものと考えられています。当該成分は脳内に存在するコリンの濃度を上昇させる働きがあると言われているため、記憶力を高めたり、老人性認知症の改善に役立つのではないかと指摘されています。また、血管拡張作用があると考えられているため、動脈硬化や高血圧を防ぐのに有用とされています。その他、コレステロールを低下させたり、脂肪肝を防ぐ働きなどもあると言われています。