ベーコン

ベーコンの概要

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古くは古代ローマ時代に豚肉を塩漬けにしたものがあったと言われていますが、これが十四世紀頃になってベーコンと呼ばれるようになったと推測されています。また、イギリス征服をノルマン人が行った時期に、その製法が普及していったのではないかと考えられています。現在、長方形に成形した豚ばら肉を塩漬け後に燻煙したものがベーコンと言われています。材料には脂肪を添加することもありますが、風味は燻煙に利用するウッドチップによって違ってきます。種類では、ロースやショルダーベーコン、ゲロイヒェルターシュペックがあります。ロースベーコンの風味はラックスハムに似ていると言われており、材料には豚ロースと脂肪が使われます。これを塩漬け後に燻煙します。ショルダーべーこんは脂肪が赤肉内に混入しており、霜降りが見られる種類です。こちらも塩漬け後に燻煙しますが、材料は豚肩肉で、これを成形して四角形にしてから行います。ゲロイヒェルターシュペックは、数日間豚背脂を塩漬け後、更に水に浸して冷燻する種類です。スモークべーこんの一種で、ドイツ産です。

べーこん/期待される効能・効果

疲労を回復する働きがあると言われています。その他、蛋白質の供給源としても用いられます。含有される成分には、ビタミンB1やB2、鉄などがあります。また、脂質の含有量がハムやソーセージに比較すると多くなっていますが、ビタミンB群が豚と同様に含まれています。しかし、ハムなどに比較すると少し少なくなっています。ビタミンB1は糖質代謝に関わっており、疲労回復に有用とされます。また、神経機能を正常に維持する作用もあると言われています。ビタミンB2は過酸化脂質を分解して消去する作用があるとされる他、エネルギー代謝にも関わっていると考えられています。鉄は体の組織の隅々に酸素を供給する働きがあると言われています。