珠鶏/ホロホロチョウ

珠鶏/ホロホロチョウの概要

ホロホロチョウの食用歴史は古代ローマやギリシャ時代に遡り、原産地はギニア周辺で西アフリカと考えられています。伝播したのはヨーロッパへポルトガル人が珠鶏を輸入し出した為とも言われていますが、記録ではローマ法王へポルトガル王が差し上げたとするものも残っています。珠鶏の種類ではフサやカブトがあります。前者は餌をトカゲや昆虫類、草などとして育つもので、飾り羽が首周囲に見られます。その色は青と白から構成される美しい色調で、生息域は乾燥地帯の東アフリカなどとなっています。後者は家禽化されヨーロッパで料理の材料として使われています。珠鶏には赤っぽい肉だれが口の周りに見られ、頭部の上には突起が見られます。

ホロホロチョウ/期待される効能・効果

珠鶏には、貧血を改善したり、皮膚を美しくする作用があると言われています。含有されるほろほろちょうの成分にはビタミンB6やカリウム、鉄などがあります。脂肪の含有量は鶏のそれより低いため、減量する際に用いられることもあります。ビタミンB6は、蛋白質分解及び再合成に必要な成分であり、肌荒れや貧血を防ぐ働きに期待されています。また、蛋白質の摂取量が多いほど、当該成分の必要とされる量も増加します。お酒を飲む人に摂取が推奨されている成分ですが、これは脂質代謝に関与し、脂肪が肝臓に溜まってしまうのを抑える働きもあると考えられているためです。その他、神経伝達物質であるドーパミンやセロトニン、ギャバ(α-アミノ酪酸)、アドレナリンなどの合成にも関わっています。カリウムは細胞が正常な活動をするために必要な成分であり、細胞外液に多く存在するナトリウムと作用しながら、細胞浸透圧を保ち、水分を維持していると言われています。また、腎臓でナトリウムが再度取り込まれてしまうのを抑え、尿としてその排泄を促進させる作用があると言われていることから高血圧を防ぐのにも有用とされます。鉄は機能鉄として筋肉内のミオグロビンや赤血球のヘモグロビンの構成成分になっており、肺から吸収した酸素を体の全域に供給する作用があると言われています。また、脾臓や骨髄、筋肉、肝臓などに貯蔵鉄としても存在しており、不足した機能鉄を補う役目を担っていると考えられています。