猪/イノシシ

猪/イノシシの概要

縄文時代のものと見られる猪の骨が発見されていることから、日本でもこの時期から何らかの形で利用されていたものと考えられています。また紀元前数千年前のメソポタミアでは既に家禽化されていたとされる記録が残っているそうです。仲間となる種類では、ブタの他、イノブタがあります。ブタは、癖のない味でビタミンB2の含有量が多くなっています。猪の肉に比較すると柔らかくなっており、国内でも広く流通している食肉の一つに数えられています。もともと、猪をアジアやヨーロッパで飼い慣らしている内に誕生したと考えられています。イノブタは、猪に比較すると柔らかい肉質になっており、臭みも感じられません。三重県朝熊山や静岡県伊豆天城山、京都府雲ヶ畑などが産地で知られています。尚、いのししは別名で、牡丹(ぼたん)や山鯨(やまくじら)と呼ばれることもあります。

イノシシ/期待される効能・効果

貧血を改善する作用があると言われています。また、生活習慣病である動脈硬化や高血圧、糖尿病の予防に有用とされます。含有される成分には、カルノシンやペプチド、ヘム鉄などがあります。カルノシンは糖尿病や動脈硬化を防ぐ作用があると言われており、細胞が酸化してしまうのを防ぐ働きがあると考えられています。ペプチドの中でも活性酸素を除去するタイプです。ペプチドは高血圧の予防に有用とされており、血圧低下作用があると言われています。これは血圧上昇を招くホルモンが作られてしまうのを邪魔する働きがあると考えられているためです。ヘム鉄は貧血を防ぐ作用があると言われており、非ヘム鉄に比較すると数倍の吸収率があると考えられています。