雉/キジ

雉/キジの概要

フザンダージュは肉の熟成方法のことで、欧州では昔から雉が好まれていたそうです。フザンはフランス語で雉のことを指していますが、この熟成方法も雉に由来しているものと考えられてます。また平安貴族のいた日本でも、鳥料理は雉を用いたものを意味していたそうで、古くから重宝されていたものと推測されています。きじの仲間となる種類では、日本や高麗キジがあります。日本キジは煮込み料理に成鳥が用いられる傾向にあり、焼き物には若鶏が推奨されています。肉は白身で、筋肉質と言われており、本州をはじめ日本各地に見られる種類で、国鳥にも指定されています。高麗キジは、近年日本に流通している量が多く、国内では対馬や北海道に見られます。

キジ/期待される効能・効果

貧血を改善したり、肌を美しくする働きがあると言われています。含有されるきじの成分には、ビタミンB2・B6、鉄などがあります。ビタミンB2は、グルタチオンペルオキシダーゼと呼ばれる酵素と共に作用し、過酸化脂質を分解すると言われています。この作用は過酸化脂質そのものを除去するもので、ビタミンEの発生を抑制する作用とは異なります。また、爪や髪、肌の細胞再生にも関わっており、成長を促進させる働きがあると言われています。その他、蛋白質や糖質、脂質を分解してエネルギー転換する作用を補酵素として補う役目を持っていると言われています。このことは消費するエネルギーが沢山あるほど、ビタミンB2の必要量が増加することを意味します。ビタミンB6は、歯や肌、髪の毛などの健康を保つのに有用とされており、蛋白質摂取量が多いほど、当該成分の必要量も増加します。また、神経伝達物質であるドーパミンやセロトニン、ギャバ(α-アミノ酪酸)、アドレナリンなどの合成に関わっている他、脂質代謝を補助し、脂肪が肝臓へ溜まってしまうのを抑制する作用もあると考えられています。鉄はヘモグロビンやミオグロビンの構成成分になっており、酸素の運搬や細胞へのその吸収に関わっていると言われています。