脱脂粉乳/スキムミルクの概要
スキムミルクは近年、健康食品のブームに乗って低脂肪の食材として注目を寄せていますが、もともと体格良くしたり、ビタミンや蛋白質を補う目的で学校給食などに利用されていました。脱脂粉乳は、戦後から1960年代まで用いられていた経緯があります。仲間となる種類では、脱脂粉乳、部分脱脂乳、脱脂練乳があります。脱脂粉乳は湿気に注意を払えば、長期間に渡る保存もできます。水分が五パーセント以下で、無脂乳固形分が九十五パーセント以上のものを指します。出来上がったものは顆粒状になっており、瞬間に脱脂乳を乾燥させたものです。部分脱脂乳は広く低脂肪乳で知られており、三パーセント未満から0.5パーセント以上の乳脂肪分、八パーセント以上の無脂乳固形分を含むのもです。原料は生乳です。脱脂練乳は糖分を添加した加糖脱脂練乳が出回っています。濃縮した脱脂乳が用いられます。尚、別名で脱脂粉乳(だっしふんにゅう)とも呼ばれています。
スキムミルク/期待される効能・効果
すきむみるくには、貧血や便秘を改善したり、免疫力や骨を強化する働きがあると言われています。また、リラックスさせたり、自律神経の働きをコントロールする作用があると考えられています。その他、感染症や高血圧の予防に有用とされます。含有されるスキムミルクの成分には、オリゴペプチドやラクトフェリン、乳糖、オピオイド関連ペプチド、カゼインホスホペプチドなどがあります。オリゴペプチドはアンギオテンシンⅠ変換酵素阻害因子のことで、高血圧を防ぐのに役立つと考えられています。これは当該成分に血圧上昇を招くホルモンの発生を阻害する作用があると考えられているためです。ラクトフェリンは多機能蛋白質の一つであり、細菌感染を防いだり、その増殖を抑制する作用があると言われています。また、免疫力を向上させ、癌を予防するのに有用とされます。乳糖はカルシウムの吸収率を上昇させる働きがあると言われている他、便通を促す作用があるとされます。オピオイド関連ペプチドは蛋白質から作られる物質であり、血圧正常化の作用があると言われています。また、興奮した神経を鎮める作用もあるとされます。カゼインホスホペプチドはカルシウムの吸収率を上昇させる働きがあると考えられています。