菱の実


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菱の実/ひし・生

「菱の実/ ひし・生」に関して100g中の カロリーを国の基準で評価した場合、9.5%含有し、190k カロリーです。食品の 栄養価としてこの基準に対し、最も多い値で含まれる100g中の 成分は、葉酸(179.17%:430μg)、次はビタミンB1(38.18%:0.42mg)、そして、マグネシウム(28.97%:84mg)、ビタミンE(26.67%:1.6mg)、ビタミンB6(26.67%:0.32mg)、となります。また、耐容上限量が定められた 成分の過剰はありません。
成分バランス達成率 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆12%
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菱の実


菱の実(ヒシノミ)の発芽は春ごろで、放射線状に水面において葉を広げます。初夏に葉腋(ようえき)から現れた柄の先っぽに白く四弁から構成される花をつけ、その後、柄が伸長して水中へと潜り、その先っぽに果実が生じます。水面下で生長する果実は、次第に淡紅色から黒みを帯び、成熟していきます。その際、果柄から離脱し、水底に沈んでいきます。食用とされるのは、種子の中にある子葉で、主成分はでん粉から構成されています。果実の両側には、棘(とげ)が二つあり、形状は菱形をしています。調理では、皮をそのままにして塩茹でしたり、蒸したりします。食する際は、皮を剥き、クリによく似た風味があるとされています。その他、おやつ、菱ご飯、炒め物、サラダ、甘露煮、つまみなどにも利用されています。また、お茶として煎じて飲用されることもあります。種類では、「メビシ」、「オニビシ」、「トウビシ」などがあり、メビシ、オニビシは、棘を四本持っているのが特徴となっています。一方、トウビシは、大きな果実に生育する品種となります。菱は一年生の水生植物であり、日本の池や沼のほか、中国や朝鮮においても見られる植物です。日本での産地は、佐賀県などが知られています。収穫は夏から秋にかけて行われ、冬の果実は水底において越冬します。