ココアの概要
中央アメリカで凡そ数千年前に自生していたのがカカオで、カカウァトルというメキシコ語にその名称は因んでいます。スペインを経て十六世紀の初め頃から、各地のヨーロッパへ伝播していったものと考えられています。種類では、ピュア、インスタント、ミルクココアがあります。ピュアココアは七パーセントの水分量で、二十三パーセント以上のココアバターを含有し、他に混ぜているものがないパウダーです。ミルクココアはピュアに砂糖や粉乳を添加したものです。インスタントここあは、上記のものが溶解しやすいように手を加えたものです。
ここあ/期待される効能・効果
骨を丈夫にしたり、便秘や皮膚の働きを保つのを改善する作用があると言われています。また、心身をリラックスさせたり、癌の発生を抑える働きがあると考えられています。その他、糖尿病や動脈硬化といった生活習慣病の予防にも役立つとされます。含有される成分には、食物繊維やポリフェノール、カフェイン、テオブロミンなどがあります。食物繊維は癌や糖尿病、動脈硬化の予防に有用とされていますが、これは腸内の老廃物や糖分、コレステロールの吸収を阻害し、その排泄を促す働きがあると考えられているためです。ポリフェノールは、癌を抑える働きがあると言われている抗酸化物質です。カフェインは、眠気を誘うアデノシン作用を抑え、脳の中枢神経を興奮させる働きがあると言われています。また、脂肪を分解したり、疲労の回復に有用とされます。アルカロイドであり、茶などにも含有されています。テオブロミンは、心身を安定させ、緊張緩和の働きがあると言われています。また、利尿を促し、血液循環改善作用があるとされることから、浮腫みや冷えの改善に有用とされます。こちらもアルカロイドです。