紹興酒/しょうこうしゅ

紹興酒/しょうこうしゅの概要

紹興酒は老酒(らおちゅう)とも呼ばれる中国の醸造酒の仲間です。その歴史は古く2000年以上に遡ります。原料を穀類としており、もち米を糖化させ、醗酵、熟成の工程を踏んで造られます。名称は中国の紹興市に因んでおり、熟成させるほど良い香味になります。種類では善醸酒(ぜんじょうしゅ)、元紅酒(げんこうしゅ)、香雪酒(こうせつしゅ)、加飯酒(かはんしゅ)などがあります。善醸酒は加飯酒よりアルコール度数が低く、仕込み水の代用に元紅酒を添加させたもので、甘みが特徴です。元紅酒はベースになるもので、造りかたも伝統に従い、辛口が特徴です。香雪酒は強い甘みがあり、麦麹と老酒の粕取焼酎を元紅酒のもろみに添加後、醗酵させて作ります。加飯酒は米や麹が元紅酒より多く使われ、日本で流通するほとんどがこれに該当します。花彫酒(はなほりしゅ)は素焼きの壷にしょうこうしゅを入れたものと言われており、この壷に花などが描かれています。尚、これらの種類は製法による分類で、この古酒は紹興老酒とも言います。このため日本では単に老酒とも呼ばれます。

紹興酒/期待される効能・効果

アミノ酸が含まれているため、疲労回復に有用とされます。また、血行や利尿を促したり、冷え性にも役立つと考えられます。更にアルコールであるため、適量であればリラックス効果も期待されます。含有される成分では、マンガンやマグネシウム、亜鉛などがあり、マンガンは骨形成や蛋白質合成、エネルギーを生成する働きなどがあります。マグネシウムは骨を構成する物質であり、骨の弾性を維持します。亜鉛はインスリンの構成要素になる他、味覚障害にも有用とされます。