ぶどう豆[ぶどうまめ/葡萄豆/ブドウマメ]

ぶどうまめの概要

甘煮豆のことを言い、大豆を煮て作ります。煮含めると柔らかくふっくらとしたしわのない見た目になり、その姿が葡萄に類似するところからぶどう豆と呼ばれるようになりました。作り方はまず豆を水に浸して吸水させます。そして火を通す際は弱火でゆっくり柔らかくなるまで煮込みます。その後、十分冷やして煮汁を取り除き、水で洗い流します。こうして出来上がった豆を砂糖蜜に浸し、蜜を取り込ませて仕上げます。関西では黒大豆が用いられます。尚、大豆は加熱することでタンパク質の消化率が高まります。生大豆だとほとんど消化されないと言われています。

ぶどうまめ/期待される効能・効果

含有される栄養には、銅や鉄、ビタミンE、タンパク質、食物繊維などがあります。銅は鉄の取り込みやヘモグロビン生成に関わり、鉄は赤血球の構成物質となり、酸素や二酸化炭素を運ぶ役割を担います。ビタミンEは強い抗酸化作用があることで知られており、脂質の酸化を防いだり、活性酸素を取り除いたりする役割があります。タンパク質は体組成となるほか、ホルモンや酵素、免疫、神経伝達物質などを生成するのに必要です。食物繊維は水溶性だと糖や脂質の吸収抑制、不溶性では腸の蠕動運動を促進させると言われています。