雁凝き/ガンモドキの概要
関東と関西では呼び名が異なり、前者では雁凝き、後者では飛竜頭(ひりょうず)となります。雁凝きはつなぎとして山芋を豆腐に練りこんで、更にギンナンや昆布、胡麻、ニンジン、牛蒡(ごぼう)などを刻んで加えて揚げたものです。いわゆるダイズ加工品となります。雁凝きの別名では、飛竜子(ひろうす)と呼ばれることもあります。
ガンモドキ/期待される効能・効果
骨を丈夫にしたり、貧血や更年期障害の改善に雁凝きが有用とされます。また癌の発生を抑えたり、肝機能を高めたりする働きがあると言われています。その他、動脈硬化の予防にもがんもどきが役立つと言われています。含有されるガンモドキの成分では食物繊維やダイズサポニン、グリシニン、カルシウム、鉄などがあります。食物繊維は腸内に存在する善玉菌を繁殖させ、活性化させる働きがあると言われています。また、腸管からコレステロールや有害物質などが取り込まれてしまうのを抑える働きがあると言われており、動脈硬化や癌の予防に役立つと考えられています。ダイズサポニンは肝機能を高める他、癌や高血圧、動脈硬化の予防に有用とされます。抗酸化物質であることから脂質の酸化を防ぐ作用やコレステロールを減少させる働きもあると言われています。いわゆる苦味成分の一つとなります。グリシニンは血圧正常化、コレステロール低下作用があると言われています。ダイズ蛋白のほとんどがグリシニンになります。カルシウムは骨や歯を丈夫にしたり、神経興奮を抑制する働きがあると言われています。鉄は酸素の運搬に関わっており、貧血の改善に有用とされます。