食パンの概要
古くは古代エジプト時代にたまたま発酵食パンが誕生したと考えられています。食パンの原型となるのは水を含んだ小麦粉を焼いたものであり、その食用歴史は、メソポタミアで紀元前数千年に遡ります。日本へは鉄砲と同時に渡来したものと考えられており、ポルトガル人によって種子島から広がったと推測されています。食パン(ショクパン)の仲間ではフランスパンをはじめ、ワッフルやマフィン、プレッツェル、ベーグル、フォカッチャ、チュロスなどがあります。フランスパンは内部が柔らかくなっており、外側は固くなっています。生地には中力粉が用いられており、これを蒸気を立て釜の中で焼いています。マフィンは大きさを控えたやや甘味がないパンです。イングリッシュマフィンはアメリカで定着していますが、元来イギリスで作られたものです。フランス産のパンでは手焼きパンの仲間であるクレープやクロワッサンなどがあります。ショクパンは、これらのパンに比較すると一番多く食事に利用されている種類であり、サンドイッチやトーストといった形態で食されます。一般に山型と角型があり、前者は焼く際に型の蓋を外して作ります。
ショクパン/期待される効能・効果
便秘の改善とエネルギー減程度しか期待できません。含有されるショクパンの成分には炭水化物をはじめ、脂質や蛋白質、葉酸、ビタミンB1などがあります。炭水化物や脂質はエネルギー源になりますが、現在の飽食時代ではエネルギーを摂り過ぎる傾向にあります。蛋白質のアミノ酸スコアは低く、こちらもあまり期待できません。ただ葉酸は造血や遺伝子合成の際に必要な成分であり、ビタミンB1は糖質の代謝や疲労回復に有用とされます。また、近年の健康志向から他の栄養素を混ぜたものや胚芽などを混入させたものなどが見られます。