テンペ

テンペの概要

テンペは、近年では健康食品として人気を浴びていますが、数十年前にアメリカのベジタリアンの間で注目されていたのが広がったものと考えられています。しかし、テンペ発祥のルーツなどはハッキリ分かっていません。数百年前からテンペが食用にされてきたと言われており、もともとインドネシアの伝統食品であったとも言われています。テンペはいわゆるダイズの発酵食品であり、白っぽいカビで包まれています。これはカマンベールチーズや麹などと同様であり、その一方で強い匂いを持つ納豆などの特有の癖がてんぺにないので、食べやすいと言われています。てんぺに用いられている菌はクモノスカビ若しくはリゾープスと呼ばれているものです。

てんぺ/期待される効能・効果

便秘や更年期障害の改善、脳の働きを保つのを改善する作用があると言われています。また、ガンの発生を抑えたり、骨を丈夫にする働きもあると考えられています。その他、糖尿病や動脈硬化の予防に有用とされます。含有される成分では、食物繊維やイソフラボン、レシチン、ダイズサポニンなどがあります。食物繊維は整腸作用があることで知られており、腸内に存在する善玉菌の繁殖を活性化させる働きがあると考えられています。イソフラボンは抗酸化物質であり、ポリフェノールの仲間となります。フラボノイド系に属し、ガンの予防、更年期障害や骨粗鬆症の改善若しくは予防に有用とされています。レシチンは記憶力を向上させる働きがあると言われており、老人性認知症の改善に役立つと考えられています。神経や脳、細胞膜を作っている成分の一つでもあります。ダイズサポニンはガンや高血圧、動脈硬化の予防に有用とされます。また、肝機能を高める作用もあると言われています。いわゆる苦味成分の一つです。