花韮/ハナニラ

花韮/ハナニラの概要

ハナニラを食用にする際は、通常の韮と同じような調理法になります。栽培品種では、分けつ性に優れ、花茎が早く立つものが利用されています。蕾と若い花茎が食用にされ、通常の韮より花韮のほうが食感も良いとされています。中国野菜の一種で、現地では花韮のことをジオウホウ、ジオウツァイタイと呼んでいます。

ハナニラ/期待される効能・効果

花韮は通常の韮より含硫化合物の含有量が少なめになっており、そのため作用が緩やかになる反面、匂いも穏やかなものになっています。花韮に含まれる含硫化合物は、タマネギや一般的な葱などにも多く含有されている成分で、主な作用ではビタミンB1の吸収を促す働きが知られています。このことからハナニラは新陳代謝を活発化させると言われており、その他抗癌作用なども知られています。栄養面では特にカロテンの含有量が目立ち、緑黄色野菜特有の栄養素を豊富に含んでいます。カロテンは体内で必要量のみビタミンAに転換される成分のことで、老化や癌の予防に期待されています。これはビタミンAに抗酸化作用があると考えられているためで、他にも皮膚や粘膜を健康に保つのに役立っています。普通の韮に比較するとカロテン量は少なめになっていますが、ブロッコリーなどよりは多いとされています。また、その他のビタミン類ではビタミンEやビタミンK、パントテン酸などがあり、ミネラル類ではカリウムが少々多めです。何れも、普通の韮よりその含有量は少なくなっていますが、各栄養素の供給源としては優れているとされています。