黄韮/キニラ

黄韮/キニラの概要

通常のにらの葉の根元を切り取り、新芽に日光を遮断させて軟化栽培したものを黄にらと言います。別名では、黄韮のことを「にらもやし」「黄金にら」とも呼びます。韮(にら)はユリ科に属し、古くから東南アジアや中国において栽培されていましたが、ヨーロッパではあまり栽培されていません。黄韮は、日光をさえぎって軟化栽培したもので、食感がシャキシャキとしていて歯ごたえもとても良く、その味には甘味があり、外見は黄色っぽく、下部は白っぽくなっています。穏やかな香りを持ち、高級食材として中華料理などに黄韮が使われています。日本での黄韮の産地は岡山県などで、調理ではサラダをはじめ、薬味や炒め物、浸し物といったものにきにらが利用されます。尚、キニラの嗜好の一つである柔軟性を保つため、火を余り通さず、キニラを調理の最終段階で加えるのが良いとされています。

キニラ/期待される効能・効果

黄にら特有の匂いは含硫化合物で、ビタミンB1の吸収率を高め、抗ガン作用があると考えられています。含硫化合物の含有量は、通常のにらより、黄にらの方が少ないため、生理作用も緩やかで穏やかなものになります。その他の成分においても、通常のにらより、キニラの方が少なくなります。尚、きにらにはアホエンと言われる成分が含まれており、この成分に記憶力を向上させたり、老化を防止する作用があると考えられています。