玉葱/タマネギの概要
玉葱はオニオンとも呼ばれており、鱗茎が玉状に肥大したものを食用にします。原産地は中央アジアで、生の玉葱の辛味の度合いによって、甘味品種と辛味品種に分類されています。日本で本格的に栽培され出したのは明治時代以降で、現在では甘味品種と辛味品種以外にもその果皮色によって、白玉葱、赤玉葱、黄たまねぎに区分けされています。黄タマネギは辛味の強い品種で、日本ではこれがほとんどを占めています。甘味品種は赤タマネギのほんの一部となっています。またタマネギは生の時のほうが辛味は強く、熱を加えると甘味が増加する傾向があります。古代エジプトでは、このタマネギをピラミッドの建設に従事している労働者に与えていたと言われていて、たまねぎ以外にニンニクもその一つになっていました。これは精力剤として利用されていたことを物語るもので、他にもミイラの防腐剤として用いられていたとされます。
タマネギ/期待される効能・効果
たまねぎは、目を刺激して涙を流させる含硫化合物が含まれています。この含硫化合物には、血小板凝集を抑制したり、抗ガン性、コレステロール正常化、高血圧や糖尿病を改善する働きが確認されています。また、アリインと言われる含硫化合物の一種であるこの成分は、ビタミンB1の吸収率を高めると考えられています。動物実験では、白血球を増加させたり、免疫賦活、腫瘍を壊死させる因子の産生などが報告されています。