鮎/アユ

鮎/アユの概要

サケ目鮎科に分類され、銀白色の腹部に黄黒色の背部を持ち、黄色の斑点が胸びれ上部にあります。また、側扁した体は細長くなっています。鮎は一年の寿命から年魚(ねんぎょ)とも呼ばれます。稚魚は河口近辺に秋に生まれます。冬になると海へ出て越冬し、春が訪れると、再度川に戻って遡上し、産卵期を迎える秋に産卵後、その生涯を閉じます。旬は初夏で、鮮度が落ちると腹割れを生じます。養殖ものは体が青っぽい色をしており、天然もののそれは黄色みを帯びています。一般に、天然物の方が身肉に含有される遊離アミノ酸やアンセリン、ペプチドといった成分が多く、養殖ものよりも美味とされています。また、養殖ものは、餌を沢山摂取しているため、含有される脂肪分も多くなっています。一方天然ものの鮎は藻などを餌にしているため、スイカに似た香りを持つと言われています。

アユ/期待される効能・効果

骨粗鬆症、骨軟化症、高血圧症状、ストレス、味覚障害などの予防と改善など。鮎はカルシウムを豊富に含んでいます。小さいアユなら骨ごと食べるのが勧められています。また、カルシウムの吸収を高めるにはビタミンDを必要としますが、アユの内臓にはビタミンDが多く含まれています。カルシウムの吸収率を高めるためにも、その内臓を一緒に食べるのが良いとされます。その他、アユには亜鉛も含まれており、味覚障害を予防すると言われています。