鰰/ハタハタ

鰰/ハタハタの概要

ハタハタは、餌を朝と夕方に砂中から出てきて食べ、日中は潜っているのが特徴です。北日本では「きらめく」を鰰と言うそうで、名称は稲光が生じて海が荒れる漁獲期に由来すると考えられています。鰰の分布域は北海道より山陰にかける範囲で、成長するとおよそ二十センチ程度の全長になります。鰰は別名でカミナリウオやカタハ、シロハタとも呼ばれており、その形状は押しつぶされたような感じで、鱗が見られません。身は骨から剥がれ易くなっているため、食べやすいと言われており、味はあっさりとしています。鰰の味と香りが良くなるのは脂が乗る冬季で、中でも卵で腹部が膨張する産卵前のものは鍋物や塩焼きとして利用されています。

ハタハタ/期待される効能・効果

骨を強化したり、脳の働きを維持するのを改善する作用があると言われています。また、癌の発生や血栓の形成を抑える他、細胞の老化を防ぐ働きもあるとされます。その他、動脈硬化の予防にも役立つと考えられています。含有されるはたはたの成分には、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA/IPA)、ビタミンD・E、鉄などがあります。ドコサヘキサエン酸は神経組織や情報伝達の作用を保ったり、学習能力や記憶力を高める働きがあると言われています。脳細胞を活性化させ、発達を促進させる効果があると言われていることから、老人性認知症の改善にも有用とされます。また、アレルギー症状であるアトピー性皮膚炎などを改善したり、癌の予防にも有用とされます。その他、コレステロールを減少させる役割があると言われています。エイコサペンタエン酸は血栓抑制及び血流改善作用があると考えられていることから、高血圧や動脈硬化を予防するのに有用とされます。また、癌を抑えたり、アレルギー症状である喘息やアトピー性皮膚炎を改善する効果があるとされます。その他、コレステロールを減少させたり、血栓の形成を抑制する作用などはDHAのそれより優れていると考えられています。ビタミンDは、カルシウムの吸収を促し、ビタミンEは細胞の老化を防止する働きがあると言われています。鉄は酸素を運んだり、細胞へのその取り込みに関与していると言われています。