帆立貝/ホタテガイ

帆立貝/ホタテガイの概要

ホタテガイは俗信で、海面を動く際、帆のように殻を立てることに名称も因んでいるとされます。上側の殻は茶色っぽくなっており、下側は白っぽくなっています。独特の殻を持っており、凡そ数百種が世界各地に分布しています。仲間となる帆立貝の種類では、ヨーロッパ帆立貝やヒオウギガイ、イタヤガイ、アズマニシキがあります。ヨーロッパ帆立貝はヴィーナスの誕生を描いたボッティチェリと呼ばれる画家で知られており、この作品にも描かれています。分布域はヨーロッパや地中海です。ヒオウギガイは扇状で歪曲のない形状をしており、その色調は個体によって多彩です。イタヤガイはあまり養殖を行っていませんが、これはこの貝が荒い外洋で育つためです。アズマニシキは赤褐色をした殻色をしており、別名ではアカザラガイとも呼ばれています。分布域は東北地方で、成長するとおよそ七センチ程度の殻長になります。尚、帆立貝そのものは別目で海扇とも言います。

ホタテガイ/期待される効能・効果

味覚の働きを保つのを改善したり、肝機能を高める作用があると言われています。また、貧血を改善したり、癌の発生を抑える働きがあるとされます。その他、糖尿病や動脈硬化、高血圧の予防にも有用とされます。含有されるホタテガイの成分では、ベタインやタウリン、グリコーゲンなどがあります。ベタインは胆汁生成を促し、脂質代謝を高める作用があると言われており、肝機能を丈夫にする働きがあると考えられています。タウリンは肝臓の解毒作用や心機能を高める役割があると言われている他、血圧低下作用や糖尿病を防ぐ働きがあるとされます。また、コレステロールの代謝を促進してその排泄を促し、血液内のコレステロールを減少させる効果があると言われていることから、動脈硬化の予防に役立つと考えられています。グリコーゲンは疲労回復に役立つと言われている成分であり、ブドウ糖に転換されエネルギー源となります。