梶木/カジキ

梶木/カジキの概要

マ梶木科とメ梶木科の魚の総称で、上あごが突出しており、鋭く剣状に長くなっています。マ梶木は、槍のような吻(ふん)が非常に長く、体も紡錘形をしています。群れをなして泳ぐことはなく、日本では太平洋などに分布しています。タンパク質の評価は高く、そのたんぱく価であるアミノ酸スコアも100となっていますが、ビタミンCも他の魚に比べて多く含まれています。ただ、脂質が少なくなっているため、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA/IPA)といった多価不飽和脂肪酸の含有量も他の魚に比べて少なくなっています。マ梶木の刺身は高級料理とされているため、結婚式場や料亭といったところで使われています。頭と尾の部分には筋肉が多いため、体側に近くヘソ部のわかれ身が、刺身で最も美味とされます。選ぶ際は、透き通った肉質のものが良いとされています。

カジキ/期待される効能・効果

高血圧症状の予防と改善など。人間はタンパク質を自身で作り出すことができないのですが、カジキの優れた栄養素は、そのタンパク質といえます。また、人の体内で合成不可能な必須アミノ酸も含んでいます。タンパク質には、ナトリウムを体外へ排出する作用もあると考えられており、血圧の高い方には特に重要な成分といえます。カジキは、カジキマグロと言われることもありますが、マグロはサバ科なので、マかじき科とメかじき科に分類されるかじきとは、別の種類になります。