鯉/コイ

鯉/コイの概要

コイ目鯉科に分類され、腸は体の二倍近くあり、少し側扁した紡錘形の体をしています。また、鯉には胃が存在しないため、常に餌を食べ続けるという性質があります。温水魚で、淡水に生息し、流れの余りない、少し濁った沼や湖を好みます。餌は、水中の植物や昆虫といった動物になります。鯉の旬は、春と夏で、格別、寒ゴイは美味とされています。栄養面では、鯉が淡水魚であるため脂肪酸組成が、海水魚のそれと異なり、ドコサヘキサエン酸(DHA)などの多価不飽和脂肪酸を含んでいません。尚、調理する際は一キログラム前後の生きているコイを使います。これは、淡水魚から放たれる独特の臭みがあるためで、生食する際には「洗い」を行い、歯切れを良くします。また、さばき方も、苦味がでないよう、コイの胆嚢を潰さないようにします。

コイ/期待される効能・効果

口内炎や口角炎、味覚障害などの予防と改善、亜鉛による味覚障害の改善、ビタミンB1による抗ストレス作用など。昔は滋養強壮に用いられた魚ですが、現在では川魚に共通する臭みからあまり食されることはありません。ただ、こいの皮にはビタミンB2が多く含まれており、魚の中でもその含有量はトップクラスです。ビタミンB2は、口内炎や口角炎に有効とされています。また、タンパク質はもちろん、ビタミンB1、カリウム、亜鉛などを豊富に含み、鉄やカルシム、ビタミンEなどもまんべんなく含んでいます。