虹鱒/ニジマス

虹鱒/ニジマスの概要

ニジマスがアメリカから日本へ渡来したのは明治の初めといわれており、この頃から養殖が行われだしたと考えられています。カリフォルニア乃至カムチャカ半島にわたる河川が虹鱒の原産地と考えられており、スチールヘッドは降海タイプです。虹鱒そのものは河川残留タイプで、大きいものはブタマスとも言われています。仲間となる虹鱒の種類では上記のスチールヘッドがあり、こちらは北側ほど降海する回数が多く、海と川を繰り返して行ったり来たりして産卵を行い、サケとは異なります。北アメリカの方が日本より多いと言われており、川へ帰ってきたときには体も大きくなり、およそ一メートル以上に達するものも見られます。尚、虹鱒は別名で、ショマと呼ばれることもあります。

ニジマス/期待される効能・効果

にじますは肝機能や免疫力を高めたり、脳の働きを保つのを改善する作用があると言われています。また、癌の発生や血栓の形成を抑えたり、高血圧や動脈硬化の予防に有用とされます。含有される成分には、ビタミンD・E、カルシウムなどがあります。養殖ものでは、海水産と淡水産があり、蛋白質の含有量はほぼ同等と言われています。しかし、不飽和脂肪酸であるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA/IPA)の含有量は淡水産の方が少なくなっています。一方、ビタミンB1やカルシウムなどは海水産の方が僅かに少なくなっています。尚、ドコサヘキサエン酸はアレルギー症状や老人性認知症の改善、がん予防、コレステロール減少作用などがあると考えられています。エイコサペンタエン酸にもアレルギー症状の改善や癌予防の働きがあるとされる他、血栓の形成を抑え、血流改善から動脈硬化や高血圧の予防にも有用とされます。その他、コレステロールを下げる働きもあると言われています。