鰊/鯡/ニシン

鰊/ニシンの概要

ニシン目イワシ科に分類され、体長は凡そ二十センチ程度となります。脂質状の透明な膜が目を覆っており、マイワシに良く似た側扁をした体をしています。鰊の旬は一般に卵巣が肥大する三月から五月にかけてと言われており、栄養面では一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸などが豊富に含まれています。調理では、照り焼き、蒲焼、塩焼き、汁物、味噌煮といったものに鰊が使われていますが、小骨が非常に多く食べにくいともされています。水分は全体の六割程度となっており、鰊の旨味は、脂質が多く、この水分が少ないところにあると言われています。尚、鰊のタンパク質はイワシのそれより少ないため、その分旨味成分も少なくなっています。そのため、調理の際には濃い味付けが必要となっています。

ニシン/期待される効能・効果

肥満の予防と改善、老化防止など。ニシンは脂質を豊富に含みます。また、タンパク質、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンD、ビタミンE、ナイアシン、鉄、カリウムなども豊富に含んでいます。魚の脂質は一般にDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)など良質なもので、この良質な脂質を酸化させないために、抗酸化作用をもつ成分を摂取することが大切になってきます。ビタミンEには、その抗酸化作用があり、良質な脂質の酸化を防ぎ、更に、皮膚や体の酸化も防いで、老化をも防止すると言われています。