沖醤蝦/オキアミ

沖醤蝦/オキアミの概要

オキアミの外観は小形のエビに類似していると言われており、およそ数十種が存在しています。沖醤蝦とは、沖醤蝦目をまとめて指す言葉であり、甲殻類の一種となります。その中で最も大型とされているのはおよそ五センチ前後の全長を持つナンキョク沖醤蝦です。南極に存在する氷山の低いところに生息しており、餌はプランクトンを食べています。近年、サプリメントの材料として用いられるなど、食用資源としても重要視されています。サクラエビの代替用としても使われており、調理ではかき揚げやお好み焼きなどで用いられることもあります。他の仲間となる種類では、ツノナシ沖醤蝦やアキアミ、イサザアミがあります。ツノナシおきあみは、茨城県沖や三陸沖に渡る範囲で多く漁獲されており、早春が旬となります。アキアミは通常塩辛に加工されます。分布域は瀬戸内海や富山湾、有明海といった海域で、キムチを漬ける時にも利用されています。イサザアミは佃煮に利用されており、生息域は霞ヶ浦や綱走湖といった箇所で、成長するとおよそ一センチ程度の全長になります。

オキアミ/期待される効能・効果

疲労を回復させたり、眼精疲労を改善する作用があると言われています。また、癌の発生を抑えたり、骨や肝機能を丈夫にする作用があるとされます。その他、生活習慣病である糖尿病や高血圧、動脈硬化の予防にも役立つと考えられています。含有される成分には、ベタインやタウリン、ビタミンA、銅、カルシウムなどがあります。ベタインはアミノ酸系に属する窒素化合物であり、旨味成分の一種です。胆汁生成を促し、脂質代謝を向上させ、コレステロールを落とす働きがあると言われています。また、肝機能を高める役割もあるとされます。タウリンは肝臓における解毒作用や心機能を高める働きがあると言われています。アミノ酸の仲間であり、眼精疲労の改善や糖尿病を防ぐ働きがあるとされます。また、交感神経に働きかけ、血圧を正常化させる役割もあると考えられています。その他、コレステロール代謝からその排泄を促し、動脈硬化の予防に有用とされます。ビタミンAは皮膚や鼻、喉、消化管、肺などの組織に存在する粘膜を正常に維持する作用があると言われています。このため、免疫力を強化し、感染症の予防に有用とされます。また、有害な活性酸素を除去する役割があると言われており、癌の発生を抑えたり、老化を防ぐのに役立つと考えられています。銅はヘモグロビン合成や鉄の吸収に関わっており、貧血の予防に有用とされています。カルシウムは骨代謝に関わっている成分であり、骨や歯を形成するのに必要な成分です。