鯖/サバ

鯖/サバの概要

サバと言えば、通常、真鯖(まサバ)のことを言います。名称は、とても歯が小さい、小歯(サバ)に由来し、青い背を持つ魚ということで鯖という漢字が使われるようになりました。この魚の旬は秋頃で、この時期に最も脂が乗ります。紡錘形をした体を持ち、青背魚の代表格で、体長は凡そ五十センチほどになります。独特の臭みは、トリメチルアミンといわれる物質のためで、鮮度が落ちると共に、タンパク質分解酵素の活性化によって、ヒスタミンがアミノ酸から産生されやすくなります。このため、ヒスタミン中毒を引き起こしやすくなります。選ぶ際は、体表の艶が良くて、腹部の張っているものが良質とされます。尚、鯖の皮にはビタミンB2が豊富に含まれているため、摂取する際は、皮ごと食べるのが良いとされています。また、郷土料理では、鯖ずし、バッテラ、船場汁といったものがあります。

サバ/期待される効能・効果

高血圧症状や動脈硬化などの生活習慣病の予防や改善、脳卒中、骨軟化症、口内炎、口角炎の予防や改善など。本種は、魚の中でも脂質の量がトップクラスです。ダイエットには向きませんが、その脂質は、DHA(ドコサヘキサエン酸)やIPA(イコサペンタエン酸)など、血液中のコレステロール値を低下させる作用を持つとされる成分であり、良質の脂質と言えます。また、ビタミンB2も他の魚に比べて豊富に含まれており、口内炎や口角炎の予防や改善に役立ちます。