桜海老/サクラエビ

桜海老/サクラエビの概要

サクラエビの漁獲量が少なくなっていますが、春と秋が漁期です。天日干しにした桜蝦は、駿河湾で風物詩になっています。また、茹でた際、鮮桜色に染まりますが、これは体内に沢山の色素胞があるためです。仲間となる桜海老の種類では、アキアミやシラエビがあります。アキアミは、キムチや素干し、佃煮、塩辛などに用いられており、国内では有明海や瀬戸内海、富山湾などで生息しています。分布域はインドから中国にいたる沿岸で、全長は少し桜海老より小さくなっています。シラエビは、天ぷらや刺身に使われることもありますが、桜海老の代替用として食用にされることもあります。大きさは少し大きくなっており、生では白っぽくなっていますが、乾燥させると淡褐色に変色します。

サクラエビ/期待される効能・効果

癌の発生を抑えたり、眼精疲労を回復させる働きがあると言われています。また、肝機能を高めたり、疲労を回復させる役割があるとされます。その他、動脈硬化や高血圧、糖尿病の予防に有用とされます。含有される成分には、ベタインやタウリン、キチン質、アスタキサンチンなどがあります。ベタインは、胆汁生成を促し、脂質代謝を高め、コレステロールを減少させる働きがあると言われています。また、肝機能を高める役割もあるとされる成分であり、アミノ酸系に属する窒素化合物です。いわゆる旨味成分の一つです。タウリンは、交感神経に作用し、血圧正常化に役立つとされます。また、コレステロール代謝からその排泄を促し、動脈硬化の予防に有用と言われています。その他、肝臓における解毒作用や心機能を高める他、眼精疲労を改善したり、糖尿病を防ぐ働きなどがあるとされます。キチン質は整腸作用があると言われている食物繊維の仲間であり、癌予防の作用があると言われています。アスタキサンチンも癌予防に有用とされており、免疫力を強化する働きがあるとされます。