白子/シラス

白子/シラスの概要

稚魚のイワシやカタクチイワシを茹でて塩味にしたものを白子と言います。また、関東では茹でてから干したものを白子干(シラス・ボシ)と呼び、関西では縮緬雑魚(ちりめんじゃこ)と言います。魚場で有名なのは駿河湾ですが、これは幾つもの河川の終着点になっているところにプランクトンが沢山発生することに起因します。また、たたみいわしのほとんどは静岡産と言われています。似たような種類では、生白子(なまシラス)や小女子(こうなご)、のれそれ、たたみいわしなどがあります。生白子はかつて産地を除くとほとんど出回っていませんでしたが、近年では輸送の発達からそれ以外の地域でも見られます。茹でずに稚魚をそのまま生食するものです。小女子は、稚魚のイカナゴのことを言います。のれそれは稚魚のアナゴのことを指していて、生食されています。たたみいわしは、軽くあぶって食用にされている種類であり、薄板状に素干しします。主にしらすでは稚魚のカタクチイワシを用います。

シラス/期待される効能・効果

しらすは骨を丈夫にする働きがあると言われています。シラスは丸ごと食べるのが一般的であるため、カルシウムの摂取量も多くなり、骨粗鬆症を防ぐのに有用とされます。ただ、塩分の含有量も多くなっているため、しらすの味付けは避けるか、薄くしたほうが無難とされます。含有される成分にはビタミンDやマグネシウム、カルシウム、核酸などがあります。ビタミンDは、カルシウムの血中濃度を調節したり、その吸収を促す働きがあると言われているため、骨の成長を促進させる作用があると考えられています。マグネシウムは数百種類以上の酵素の作用を補助する役目を持っていると言われており、エネルギー生成を円滑にするなど大切な機能に関わっていると考えられています。また、血管拡張作用から血圧を低下させる他、神経の興奮を抑制する働きもあるとされます。