アセロラの概要
アセロラは日本で鹿児島県や沖縄県を主軸に栽培されており、もともと大正時代に伝わったと言われています。その後、昭和中ごろから急激に普及しています。西インド諸島がアセロラの原産地であり、キュウバ、アメリカへと拡大していきました。古くから火傷の際や切り傷、擦り傷といった症状にアセロラが用いられてきた経緯があり、種類としては甘味種と酸味種があります。前者のアセロラには、ハワイアンクリーンやルビートロピカル、マノアといったものがあり、一割程度の精度となります。ビタミンCの含有量は酸味種に比較すると少なくなっていますが、生食されることもあります。後者は、ビタミンCの含有量が甘味種に比すると高くなっており、ジャンボベルメルやレーボルク、バーモントといったものがあります。しかし、酸味傾向が高いため、加工原料として利用されています。尚、バルバドスザクラやニシインドチェリーとの別名を持っています。
あせろら/期待される効能・効果
視力維持や皮膚機能維持作用、癌や糖尿病、動脈硬化の予防、貧血の改善などがあげられます。含有される成分ではビタミンCをはじめ、食物繊維やケルセチン、アントシアニンといったものがあります。ビタミンCには高い抗酸化作用があることから活性酸素を取り除き、癌の防止効果に期待されています。また、コラーゲンを合成するのに必要な成分であり、鉄の吸収や血管強化、免疫力亢進などの働きもあるとされています。食物繊維には腸内細菌のうち善玉菌を活性化させる働きがあり、延いては整腸や癌防止の効果が考えられます。ケルセチンにも抗酸化作用があり、こちらも抗癌や活性酸素の除去、血糖値上昇を抑える作用などがあると言われています。アントシアニンは色素成分であり、水に溶けやすい性質を有します。抗酸化物質の一つであることから癌を抑制する働きがあると言われており、血糖値の上昇を抑えたり、視力の改善効果もあると言われています。