葡萄/ブドウ

葡萄/ブドウの概要

現在存在する葡萄属は数千万年前に存在していたと考えられていますが、その祖先種は一億年以上はるか昔のことと言われています。北アメリカ種、ヨーロッパ種、東アジア種の三群は現在の葡萄属ですが、大きく分類するとヨーロッパ種とアメリカ種になります。しかし、アメリカのものはその栽培歴史が浅く、これに対しヨーロッパのものは数千年前に遡ります。葡萄の仲間となる種類ではデラウェア、巨峰、甲州、マスカットオブアレキサンドリア、ピオーネ、瀬戸ジャイアンツ、甲斐路、ナイアガラ、マスカットベーリーA、ネオマスカットなどがあります。デラウェアは、生で食される他、ワインの原料としても利用されます。一般に普及しているのがこの品種であり、強い甘味と小形の果実、赤灰色の果皮が特徴です。巨峰はジューシーで且つ強い甘味が感じられます。大きな果実と紫黒色の果皮が特徴です。甲州は小形の果実を持ち、ほどよい酸味と甘味が感じられます。紫赤色の果皮を持ち、少し渋味が感じられるヨーロッパ葡萄です。マスカットオブアレキサンドリアは格別な風味を有し、芳香性に優れています。また、風味の評価も高く、大形の果実を有し、果皮は黄緑色になっています。ピオーネは酸味があまり感じられない一方で、強い甘味を有します。果実及び房は巨峰のそれより大きく、果皮は紫黒色になっています。ピオーネは巨峰を改良した品種です。

ブドウ/期待される効能・効果

殺菌及び抗菌の働きや免疫亢進、疲労回復の作用があるとされます。また、視力を保つのを改善する働きや、癌の発生を抑える作用もあると言われています。更に糖尿病や高血圧、動脈硬化の予防にもぶどうが有用とされます。含有されるブドウの成分では、レスベラトロール、フラボノイド、タンニン、カテキン、アントシアニンなどがあります。レスベラトロールは、抗酸化物質であり、動脈硬化の予防に有用とされます。フラボノイドも同じく抗酸化作用を持つため、抗癌作用だけでなく、動脈硬化を未然に防ぐ働きもあるとされます。タンニンにも抗酸化の働きがあると考えられており、癌の予防に役立つとされます。また、殺菌の働きもあると言われています。カテキンはポリフェノールの一つであり、フラボノイド系に属します。脂質の酸化を防ぐ効果があると考えられており、癌や老化、糖尿病、動脈硬化、高血圧の予防に有用とされます。アントシアニンもポリフェノールの仲間であり、視力や肝機能を高めたり、糖尿病の予防に有用とされます。