銀杏/ギンナン

銀杏/ギンナンの概要

ギンナンはかつて恐竜が生存していた一億年以上前には数属あったのではないかと考えられており、その歴史は古くイチョウの木は生きた化石とも称されます。幾つか存在していた銀杏の仲間は氷河期が訪れるに伴ってほぼ絶滅し、生存しているのは中国に見られる一属だけと言われています。現在、街路樹や普通の庭木として植えられていますが、いずれも中国から渡来した銀杏となります。尚、銀杏はイチョウ科イチョウ属に分類されます。

ギンナン/期待される効能・効果

アレルギーや癌の抑制作用があるとされます。また、免疫を高めたり、血栓を防いだり、眼精疲労の改善作用などもあると言われています。その他、老人性認知症や高血圧の予防にも銀杏が有用とされます。含有されるぎんなんの成分では、アルカロイドやβカロテン、ビタミンC、カリウム、ビタミンB1などがあります。アルカロイドは免疫を亢進させる働きがあることから癌細胞が増えるのを抑制する作用があると考えられています。また、鎮咳や鎮痛作用などもあるとされます。当該成分は窒素化合物であり、いわゆる苦味成分の一つとなります。βカロテンやビタミンCは抗酸化物質であり、活性酸素を抑え、癌の予防に有用とされます。また、免疫力を強化する作用もあるとされ、風邪をはじめとする感染症の予防に役立つとされます。カリウムは体内に存在する余分なナトリウムを体外へ排泄するのを促進させるため、高血圧の予防に有用とされます。ビタミンB1には疲労回復の働きがあると言われています。尚、ギンコライドと呼ばれる成分はイチョウの葉に含有されており、血流改善や血栓の防止作用、老人性認知症の予防効果があると言われています。