キウイの概要
キウイの原産地は中国の長江中流域付近の山岳地帯と言われており、日本への輸入は1964年とされます。キウイは蔓性落葉木であり、国内では沖縄県と北海道以外で広く栽培されています。マタタビ属の自生種が多く見られる中国ですが、最近までキウイは栽培化されていなかったそうです。世界中に普及したのはニュージーランドで選抜育種が頻繁に実施された後となります。キウイという名称はニュージーランドの国鳥に由来しており、外観がこの鳥と良く似ていると言われています。ニュージーランド政府のバックアップと共に育つのに適合した環境から、この国での生産は世界中に知れ渡ることになります。仲間となる品種では、ヘイワード、ベビーキウイ、香緑(こうりょく)、ホート16A、アボット、ブルーノ、モンティなどが知られています。ヘイワードは酸味と甘味の均衡がとれていて、淡緑色をした果肉と、丸くなった卵状の大きな果実が特徴です。市場へ流通している大半がこの品種となります。ベビーキウイは、皮もそのまま食される傾向にあり、強い甘味を有します。栄養価はヘイワードより高く、原種サルナシを改良した品種となります。香緑は、強い甘味を持つ国産種です。濃緑色をした果肉と俵状の細長い形態が特徴です。ホート16Aにはヘイワードの倍以上のビタミンCが含まれています。強い甘味を有し、果肉の色調は黄色で、薄い毛が特徴です。尚、キウイは別名で「シナサルナシ」「チュウゴクサルナシ」「オニマタタビ」とも呼ばれています。
きうい/期待される効能・効果
皮膚の働きを保つのを改善させたり、免疫力亢進、癌抑制、疲労回復などの作用があるとされます。また、消化を促す働きがあるとされ、更に糖尿病や動脈硬化の予防に有用と言われています。含有される成分ではビタミンCのほか、食物繊維やアクチジニン、ケルセチン、ポリフェノール、クエン酸、クロロフィル、タンニンなどがあります。ビタミンCは美肌に有用であり、その含有量は苺以上と言われています。食物繊維には腸内細菌の内、善玉菌を活性化させる働きがあり、整腸作用や抗がん作用などがあるとされます。アクチジニンは、蛋白質分解酵素であり、蛋白食品の消化を補助します。ケルセチンは抗酸化物質であり、活性酸素を除去する働きがあるとされます。フラボノイドの仲間であり、糖尿病や癌を予防するのに有用とされています。ポリフェノールには抗酸化作用があり、老化を防いで、癌の発生を防止する働きがあるとされます。色素や苦味成分がこの物質となります。クエン酸は乳酸を代謝分解する働きがあります。このため、疲労回復に有用であり、食欲を高めると言われています。クロロフィルはいわゆる葉緑素のことであり、整腸及び解毒作用、癌や貧血の予防、そしてコレステロールを下げる働きなどがあるとされます。タンニンには殺菌や癌を予防する作用があるとされます。またポリフェノールの仲間でもあります。