ココナッツ

ココナッツの概要

ココナッツはヤシ科ココヤシ属に分類されます。果実は通常、成熟と共に緑から黄色、橙黄色、灰褐色へ変化していくと言われていますが、その色調と大きさはココナッツの品種によって違ってきます。果肉に含有される水分は多く、飲料として使われたり、ゼリー状の胚乳は直接食されることもあります。この水分は熱帯地方で「生命の水」と呼ばれており、大切な飲料とされています。胚乳液は、ココナッツの果実中の核内に入っており、ココヤシジュースとして知られています。胚乳そのものは核の内側に存在しており、白色の脂肪層を形成しています。中国では古くからココナッツが栽培されていたと言われており、古古椰子と書かれます。マレーシアやインドネシア、フィリピンなどが中心的なここなっつの産地となっていますが、もともとこの木は、人類が誕生する以前から存在していたと考えられています。

ここなっつ/期待される効能・効果

エネルギー源として用いられています。ここなっつに含有される成分には食物繊維やMCTと略される中鎖脂肪酸、カリウムなどがあります。食物繊維は、糖尿病や癌、動脈硬化の予防に有用とされます。これは糖質や老廃物、コレステロールなどが体内へ吸収されるのを阻害する働きがあるためと考えられています。また、腸内環境を改善し、排便を促進させると言われていますが、これは善玉菌の働きを活発化させることに由来します。中鎖脂肪酸は、体の中の脂肪組織として溜まりにくい性質を持っており、エネルギー源としては即効性があると言われています。消化吸収が容易で、動脈硬化を抑制させるのに有用と言われています。カリウムには、高血圧を防ぐ働きがあると考えられています。