オレンジ

オレンジの概要

オレンジはインド東北部が原産地と言われており、広東のある中国から十五世紀以降にヨーロッパへと普及したとされます。日本国内におけるオレンジの産地は和歌山県や愛媛県ですが、大別するとスイートオレンジとサワーオレンジがあります。仲間の品種では普通タイプ、ブラッド、ネーブルといったものがあります。普通のタイプではバレンシアおれんじが知られており、世界各地で流通しています。優れた風味を持ち、色調は橙色で、果皮及び果肉共に同様です。ブラッド類はイタリアで見られる品種となっており、あまり酸味は認められず、濃厚な味になっています。果肉の色調は赤ワインのそれに良く似ています。ネーブル類は二月から三月にかけて国内産が流通します。一方輸入の場合は十月から四月に多く流通しています。爽快感のある果汁が特徴です。

おれんじ/期待される効能・効果

高血圧や動脈硬化の予防、癌やアレルギーの抑制作用、抗炎症及び利尿促進作用などがあげられます。また、皮膚機能維持の働きや血栓を防ぐ作用などもあるとされます。おれんじに含有される成分では、食物繊維やフラボノイド、ヘスペリジン、テルペン、イノシトールなどがあります。食物繊維には抗がんや整腸作用があるとされます。フラボノイドは抗酸化物質で且つ色素成分となります。ポリフェノールの仲間であり、脳卒中をはじめ動脈硬化や高血圧の予防に有用とされます。また、老化を防ぎ、癌を防止する働きもあるとされます。ヘスペリジンもポリフェノールの一つであり、いわゆる苦味成分です。多くはスジ部分に含有されています。癌を予防したり、アレルギーを抑えたりする他、コレステロールを低下させたり、毛細血管を強めたりする作用があると言われています。テルペンは芳香成分であり、自律神経をコントロールする働きがあるとされます。そのため、興奮した神経を鎮静し、ストレス解消に有用とされます。イノシトールは脳細胞を生成するリン脂質の成分として欠かせません。また脂肪代謝を促す働きや肝機能の改善、コレステロール値を低くしたりする働きもあるとされます。