パパイヤ

パパイアの概要

パパイヤは大航海時代に見つかって以来、熱帯地域に拡大していったとされ、原産地は中南米と言われています。国内におけるパパイヤの栽培地域は、鹿児島や沖縄県、小笠原などですが、明治時代以降に日本へ渡来したものと考えられています。当時はパパイアのことを万寿果や蕃瓜と呼んでいたそうです。また、野菜として未熟な果実を食する慣習が熱帯地域の国々に見られます。パパイヤの仲間となる種類ではソロやサンライズがあります。ソロは国内の流通量が多く、強い甘味と多汁が特徴です。鮮黄色の果肉と果皮を持ち、一年を通して出回っているハワイ産の品種です。サンライズはソロに比較すると爽やかな味をしており、赤っぽい果肉を持っています。尚、パパイヤは別名で、木瓜(もっか)、乳瓜(ちちうり)、パパヤ、蕃瓜樹(ばんかじゅ)などと呼ばれることもあります。

パパイア/期待される効能・効果

視力を保ったり、便秘の改善に働きかけると言われています。また、免疫を高めたり、癌の発生を抑える働きもあるとされます。更に動脈硬化や高血圧、糖尿病の予防にも有用とされます。含有される成分では、食物繊維をはじめ、ゼアキサンチンやパパイン、クリプトキサンチン、β-カロテンなどがあります。食物繊維は腸内において善玉菌を活発化させ、整腸作用があるとされます。また、循環器系の病気を抑えたり、抗癌作用などもあると言われています。ゼアキサンチンは抗酸化物質であり、カロテノイド系の黄色色素成分です。活性酸素を除去する作用があると言われており、癌や老化を防ぐのに有用とされます。パパインは動物性食品の消化及び吸収を高める働きがあると考えられている蛋白質加水分解酵素です。そのため、肉料理との相性が良いと言われています。クリプトキサンチンは視力が落ちるのを防いだり、老化防止に有用とされます。カロテノイド系の黄色色素成分です。β-カロテンは体内へ入ると必要な量だけビタミンAに転換されます。活性酸素を除去する働きがあるものと考えられており、癌を防ぐ作用があると言われています。