落花生/ラッカセイの概要
ラッカセイ(ピーナッツ/南京豆とも表記)は新大陸をコロンブスが見つけてから世界へ普及していた食物です。原産地は南米と言われており、紀元前から生息していたものと推測されています。もともとコロンブスが現地人から教わったことがきっかけと伝えられており、その後、航海の際には大切にされてきた食物の一つが落花生です。日本へは中国から渡来したものと考えられており、江戸時代の初め頃に知られるようになったとされます。落花生の仲間となる種類ではナカテユタカ、サヤカ、千葉半立(ちばはんだち)、郷の香(さとのか)があります。ナカテユタカは、少し淡白な味になっており、九州の各地域で栽培されています。品種としては広く知られており、収穫される量も多いと言われています。サヤカは別の仲間と比較すると少し強い甘味を持っています。開発された場所は茨城県となっています。千葉半立は強い香りと深みのある味わいが特徴であり、小形の実を形成します。少し収穫期が他の品種に比較すると遅くなっており、収穫される量もあまりないと言われています。こちらも良く知られる品種です。郷の香は収穫直後に茹でて、それをレトルトパックにした、茹で豆専用の品種です。尚、落花生は別名でピーナッツや南京豆(なんきんまめ)とも呼ばれています。
ラッカセイ/期待される効能・効果
癌の発生を抑える働きや冷え性の改善、骨を強くする作用があるとされます。また細胞の老化を防ぎ、肌を美しく維持する働きがあると言われています。更に老人性認知症や動脈硬化の予防に有用とされます。含有される成分では、リノール酸やオレイン酸、ビタミンE、ビオチン、レシチンなどがあります。リノール酸は過剰摂取によって血栓や癌の発生が懸念されますが、適切な量であれば動脈硬化の予防に役立つと言われています。これは当該成分にコレステロールを減少させる働きがあると考えられているためで、この成分は必須脂肪酸の一種となります。オレイン酸は一価不飽和脂肪酸であり、動脈硬化の予防に有用とされますこれは善玉とされるHDLコレステロールを増加させる一方で、悪玉として理解されているLDLコレステロールを減少させる作用があると考えられているためです。ビタミンEは抗酸化物質であり、活性酸素を抑制し、癌の予防に有用とされます。また、血行促進から冷え性や肩凝りを改善したり、細胞の老化を防ぐ作用などもあるとされます。ビオチンは健全な皮膚と髪を維持させるために必要な成分です。レシチンは、記憶力を上昇させる働きがあると言われていることから老人性認知症の予防に役立つとされます。このことは脳の老化を防ぐことにもつながると考えられています。