西瓜/スイカ

西瓜/スイカの概要

スイカはカラハリ砂漠のあるアフリカ南部が原産地と言われておりますが、ハッキリとしたことは分かっていません。五千年前に古代のアフリカ農耕文化の進展に伴って四千年前にはエジプトに広まったと考えられています。これは壁画に西瓜の絵が描かれるなどの記録が残っているためで、その後インドやギリシャなどに拡大していったものと推測されます。日本へは十四世紀から十五世紀に中国から伝わったと言われていますが、西瓜の栽培が本格化したのは江戸末期から明治以降とされます。諸説があって明確にはされていませんが、現在の原種は欧米から渡来したものと言われています。仲間となる西瓜の品種では小玉、大玉、ラグビーボール、黒部などがあります。小玉西瓜は、強い甘味と柔軟性のある果肉を有し、小形なのが特徴です。大玉すいかは、黄肉種も見られますが通常赤肉種となり、流通している品種の大半を占めています。ラクビーボールはその名の通り、楕円形をした果実を持っています。食感が良く、濃厚な甘味を持ち、赤肉種となります。黒部スイカは甘味が弱く、硬い果肉となります。果実は重く、大形で且つ細長くなっています。名称は富山県の黒部地方に由来しており、この土地の特産物となっています。

スイカ/期待される効能・効果

血栓の発生を防いだり、癌を抑えたりする働きや視力を保つのを改善させる作用などがあるとされます。また、利尿を促すことから浮腫を防いだり、細胞の老化を防止する作用もあると言われています。更に高血圧や動脈硬化の予防にもスイカが有用とされます。含有される成分では、食物繊維やシトルリン、イノシトール、リコピン、アントシアニンなどがあります。食物繊維は腸内の善玉菌の働きを活発化させ、整腸作用や抗がん作用があると言われています。シトルリンは利尿や解毒作用があると言われており、肝機能や腎機能を改善させる働きがあると考えられています。リコピンは抗酸化物質であり、赤色の色素成分です。抗酸化作用はβカロテンより高いと言われており、老化を防ぐのに有用とされます。アントシアニンも同じく抗酸化作用を有し、水に溶ける性質を有する色素成分となります。視力や肝機能を改善させる作用があるとされ、糖尿病の予防にも有用とされます。