柚子/ユズ

柚子/ユズの概要

ユズは国内で北海道以外の地域で栽培されており、害虫や寒さに対する耐性は柑橘類の中でも非常に優れています。中国が柚子の原産地と言われており、日本へは飛鳥時代前後に渡来したものと考えられていますがハッキリとしたことは分かっていません。柚子には青と黄色があります。前者は春から夏にかけて流通し出します。後者は冬に出回ります。また、無核と紅柚子があり、前者は種子が見られず、変種したものです。後者は赤っぽい果実になっており、こちらも変種の一種です。いずれも芳香性が優れており、適度な酸味が感じられます。料理の引き立て役として果汁及び果皮が用いられ、その芳香はリモネンと呼ばれる精油成分によるものです。リモネンは自律神経に働きかけるため、心身をリラックスさせるのに役立つと言われています。栄養価は果皮の方が優れており、ビタミンCやカルシウムを豊富に含有しています。尚、柚子は別名でオニタチバナとも呼ばれています。

ユズ/期待される効能・効果

利尿を促したり、疲労回復、癌の発生を抑える働きがあるとされます。また、心身をリラックスさせたり、高血圧や動脈硬化の予防にもゆずが有用とされます。ユズに含有される成分では、食物繊維やフラボノイド、テルペンなどがあります。食物繊維は癌や糖尿病、動脈硬化の予防に役立つと言われています。これは腸管において老廃物や糖質、コレステロールが体内へ取り込まれてしまうのを阻害し、これらの物質の排泄を促す働きがあると考えられているためです。また、腸内善玉菌を活発化させ、その環境を調整する働きがあります。その他、排便量を増加させる作用もあると考えられています。フラボノイドはポリフェノールの仲間であり、色素成分となります。抗酸化物質であり、癌や動脈硬化、脳卒中、高血圧、老化の予防に有用とされます。更に、利尿の働きもあると考えられています。テルペンは、興奮した神経を鎮静させ、溜まったストレスを解きほぐす働きがあると言われています。いわゆる芳香成分になります。