クリーム

クリームの概要

国内では洋菓子の普及が1960年代に起こり、それと共に需要が拡大した経緯があります。現在、業務用だけでなく、一般家庭でも普通に使われています。元来、搾乳後、浮上する脂肪分を採取して用いられていました。種類ではサワークリーム、ヤオルトシャンティ、加工クリーム、クレームラフィネ、クロテッドクリームがあります。サワークリームは発酵の一つであり、乳酸発酵を行った生くりーむが使われます。ヤオルトシャンティは発酵くりーむのヨーグルト型で、ホイップができるものです。加工くりーむは、安定剤や乳化剤をホイップくりーむなどに添加したものです。他にも植物性油脂のみを用いて乳成分を添加したものや植物性油脂に乳脂肪の一部を置換したものが知られています。クレームラフィネは料理用発酵くりーむの一つで、フランス料理で用いられています。クロテッドくりーむは七割程度乳脂肪分になっており、非発酵型となります。

くりーむ/期待される効能・効果

免疫力や骨を強化したり、癌や感染症を防ぐ作用があると言われています。また、便秘の改善やリラックス作用があるとされる他、自律神経の働きをコントロールする作用があるとされます。更に高血圧の予防にも有用とされます。含有される成分には、オリゴペプチドやラクトフェリン、オピオイド関連ペプチド、カゼインホスホペプチド、乳糖などがあります。オリゴペプチドはアンギオテンシンⅠ変換酵素阻害因子のことで、高血圧を防ぐのに有用とされます。これは当該成分に血圧上昇を引き起こすホルモンの発生を阻止する作用があると考えられているためです。ラクトフェリンは細菌感染を防いだり、その増殖を抑制する働きがあると言われています。また、免疫力を高め、癌を予防する作用があるとされます。オピオイド関連ペプチドは神経を沈め、血圧正常化に作用すると言われています。カゼインホスホペプチドは体内へのカルシウム取り込みを促進させる働きがあると言われています。乳糖も同じくカルシウム吸収率が上昇すると言われている他、便通を促す作用もあるとされます。