生ハム

生ハムの概要

生ハムは保存食の一つとしてヨーロッパでは凡そ数千年以前から用いられていたそうで、国内へは大正時代以降に導入されたものと考えられています。起源はパルマのあるイタリアやイベリア半島のあるスペインなどと言われていますが、ハッキリとしたことは分かっていません。生ハム(なまはむ)の種類では、プロシュートディパルマやハモンイベリコ、火腿、ジャンボンドハイヨンヌ、ハモンセラーノといったものがあります。ハモンイベリコは、二年を超える熟成期間を要する種類で、黒豚が用いられます。最高品質のものはハモンイベリコデベリョータと言われており、モモ肉が使われます。産地はスペインです。火腿は内部が赤くなって、その色調が火に見えることに名称も由来しています。金華火腿は浙江省で製造されていることで知られており、中国産の生ハムです。ジャンボンドバイヨンヌは熟成が一年を超えて行われる高品質のものもある、フランス産です。ハモンセラーノは一年弱以上を超えて熟成を行う種類で、白豚のモモ肉が用いられるスペイン産です。尚、ナマハムは別名でドライハムとも呼ばれています。

なまはむ/期待される効能・効果

貧血や疲労の改善になまはむが有用とされます。また、蛋白質の供給源にもされています。含有されるなまはむの成分にはオレイン酸やビタミンB1・B2、鉄などがあります。オレイン酸は血液内に含まれる悪玉コレステロールのみを減少させ、善玉コレステロールを増加させる働きがあると言われています。このため、動脈硬化にも役立つと考えられています。ビタミンB1は糖質のエネルギー転換に関与しており、ご飯を主食とする国では不可欠な成分です。また、神経機能を正常に維持するのにも必要とされています。ビタミンB2は酸化還元反応や細胞再生、蛋白質や脂質、糖質代謝に関与していると言われています。鉄は酵素の構成成分になっている他、酸素を全身に供給する役目があると考えられています。このため、貧血の予防に有用とされます。